DITAのエレメント(タグ)のリファレンス

これまでTeXでさんざん我流オレオレマクロで埋まったカオスなドキュメントを作っていたので、DITAではお行儀よくいきたいと考える今日この頃。

しかしいかんせん、マイナーものの壁。エレメントの、意味や使いどころの日本語の情報がさっぱり見当たりません。conceptやreference等の、始祖的エレメントについては「DITAとは何ぞや」系の紹介文書で様々記述されていますが、実際に一から書いてみようとすると"hello world"をどこに書いたらよいのか、いきなり立ち往生します。

サンプルの改ざんから入りつつエレメントの構造的意味を知るため、このさい英語でもやむなしということでいろいろ捜索。

エレメントの並べがた

英文を読めるようにすればよいのでしょうが、体質的に試行錯誤でGO。(我流の原因ですね。はい。)

DITAはDTDで入力規則がきっちり定義されているので、DTDをよろしく解釈して入力を補助してくれるXMLエディタがあれば、親エレメントの要素にどの子エレメントが使えるのかは、選択肢を表示しながら入力できる様子。

そこでXMLエディタ方面から攻めてみます。

Syntext Serna Free
軽くてシンプルなXMLエディタ。DITA-OTをプラグインとして内蔵していて、DITA-OTのサンプルをさくっとXHTMLビルドできる。何か定義しないとPDFでは出力できない様子。XHTML出力後の体裁とは異なるながらも、それっぽい見栄えの見栄えのWISYWIGな表示環境での入力ができ、しかも無料。非常に好感触。http://www.syntext.com/
Eclipse Pleiades
統合開発環境Eclipseの日本語化。素人が手を出すには大規模&高機能すぎな感もありますが、All-in-one のフルセット版をインストールして、プロジェクトとしてDITA-OTのディレクトリを丸ごとインポートすれば、とりあえずDTDでの検証付きの入力環境になる様子。ビルドするには環境設定が少々必要。もともと使いこなしている人が使うか、DITAのビルドにある程度習熟してから使うほうが無難という感触。http://mergedoc.sourceforge.jp/
Adobe Frame Maker
Adobeのドキュメントオーサリングアプリケーション。アウトプットのデザイン重視のInDesignに対して、インプットのデータ入力/管理を重視するFrameMakerという感じでしょうか。DITA完全対応をうたってます。XMLエディタのようにデータ構造を参照しながらエレメントを選んで入力していけます。しかしいかんせん、重い&高い。。個人ベースでの利用にはあまり向いていない感触。http://www.adobe.com/jp/products/framemaker
xfy DITA Editor
ジャストシステムxfyエディタをDITAに特化したもの。体験版の一般公開がなく、個人を対象にしていない販売形態なのでスルー。http://www.justsystems.com/jp/news/2009f/news/j06121.html
XSL Formatter
FOPやDITAの下調べの際にWebサイトをさんざん参照させてもらった _(._. _ アンテナハウスの製品。現行の製品は販売終了になるようです。いろいろなドキュメントの充実ぶりとは裏腹にDITAのサポート状況についてはあまりアピールしていない様子。http://www.antenna.co.jp/XML/dita.html

他にも色々とっかえひっかえいじくってみましたが、当面はSyntext Serna Freeでいくことに決定。

エレメントの意味

XMLエディタを利用することで今どのエレメントが使えるのかはわかるようになりますが、やはり意味が分からないことにはお話になりません。

DITA 1.1 Reference
Googleの検索モードに日本語ページ指定しているせいか、たどりつくのにずいぶんかかりました。もちろん英語。無いよりはずいぶん助かるはず。http://ditamap.com/ditadocs.php
Syntext Serna Free
DITA-OTプラグインにhtmlで書かれたエレメントリファレンスが入っていました。やっぱり英語。"C:\Program Files\Syntext\Serna Free 4.2\plugins\dita\ditahelp"

特に英語に抵抗があるわけではありませんが、辞書なしで読めるレベルには無いのが悲しいところ。翻訳ソフトが要るかな…

DITAの作法

お行儀よく書くには作法を知らねばなりません。しかし今現在、読める作法が無いので、当面は他所のドキュメントをマネることにします。

DITA-Sourced Documentation
DITAで書かれた原稿から出来ているドキュメントやWebサイトのリンク集。OpenToolkitのサンプルで見たようなレイアウトから、一見全く分からない洗練されたものまで。http://ditamap.com/ditadocs.php

そんなこんなで右往左往していたところに朗報。

DITA1.1ライティング・ガイド
現在はまだ一般公開されていないようですが、初版が完成したようです。DITAの実用にあたってのの書き方に触れる日本語のドキュメントは知る限り他にないので、待ち遠しいところです。http://d.hatena.ne.jp/ditahack/20091026/1256536273